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星組ドラマシティ「赤と黒」

3/24 18:30 段下センターブロック シアター・ドラマシティ

スタンダール原作の同名小説を75年に大劇場公演として、89年にバウホール作品として、柴田侑宏先生の作・演出で上演されました。
今回のドラマシティでは演出は中村A。新しく振付にヤンさんが入っています。ヤンさん忙しいね。
89年のバウは観ました。とうこちゃんはそれを観て、ずっとやりたかったそうで、念願かなったのですね。
その時の配役は、
ジュリアン    涼風
レナール夫人  朝凪
マチルド     羽根
フーケ      天海  など

題名の「赤と黒」とは赤い聖職者の法衣と軍人の黒い軍服を表していると言われてるが、この作品では赤は情熱(恋)と黒は野心というふうに描かれているようです。

ジュリアン・ソレルはフランスの田舎町の材木屋の息子で、ナポレオンを崇拝する野心家な若者。とうこちゃんは髪形やメイクなど若々しく、希望と野心に燃えている。自尊心が高くプライドを傷つけられると狂ったように怒るというちょっとアブナイ奴です。
レナール家を訪れるところでは初々しかった。しかし少しでも見下されていると思うと冷たい視線でレナール夫人やマチルドを見つめるのは怖いくらい。
エル・アルコンのティリアンも野望を抱いた人でしたので野心家が続いてますね。それに比べりゃスケールは小さいけど、貧乏な生まれから出世するのは奇跡に近い時代ですから。
とうこちゃんはやっぱり台詞の緩急が上手いので、冷静さと激情を発するときの差がすごい。
レナール夫人のあすかは貞淑な妻に秘められた恋への情熱(こう書くとなんか昼メロちっくですが)がうまく表せてると思う。上品で母親らしい落ち着きもあるし、でもジュリアンを深く愛している。マチルダへの嫉妬で…というのがなんか真実味がある。
ジュリアンがレナール夫人の手を握るところで「もし出来なければジュリアン、お前は死ね!」と自分に言い聞かせるところ、その前からジュリアンの心の声などが笑いを誘ってたので、ここで客席がすごい笑うんですが、そこまで笑わなくてもいいんじゃない?どうも過剰反応な人が多い。
レナールはしいちゃん。これがハマってる。品が良くて町長という威厳はあるが、助役のヴァルノと張り合う単純さも出てる。
マチルドのねねちゃんは星に組替えして一作目。高慢な感じが出てた。もうちょっと華やかさがほしいけど、台詞などはっきりしててちゃんとしてる。経験積んでるからね。。
ちえちゃんは前半はジュリアンの友達の材木商フーケ。後半はロシア貴族のコラゾフ公爵。カツラで髪型を変えてる。フーケは友達思いの善良な青年、公爵はジュリアンに恋の駆け引きを教える。押し出しがあるから公爵のほうが似合ってる。
すずみんや和くんはサロンを賑わせる貴公子たちで、後半しか出てこない。しいちゃんは前半だけだし大変贅沢な人の使い方ですわ。みきちぐや美城くんや水輝くんなど上手な人も役としての出番は少しでもったいない。
和くんは綺麗だけどもうちょっと洗練された雰囲気がほしいね。
娘役ではきとりちゃんがレナール家の小間使いで、89年にはよしこちゃんがやってた。ジュリアンに振られて逆ギレ、夫人との仲を告発する。
ことことはレナール夫人の友達で存在が薄い。
華美ゆうかさんが、ジュリアンの火遊びの相手の元帥夫人でおいしい。
専科から、マチルドのお父さんのラ・モール侯爵がバンケイさん、いつもながらかっこいい。神学校校長のソルさんは、こういうちょいと企んでる感じが似合う。
今回は照明が綺麗だった。勝柴先生です。
潔く死刑になるジュリアンの最期は美しかったわ。マチルドは本当に首を抱いて墓場に行くのでしょうか。
フィナーレナンバーでちえとことことが踊るんですが、リフトが高い!あんな高いリフト見たことない。
柴田作品らしい、なかなか緊迫感のあるいい舞台でした。

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宝塚観劇07年4月~09年3月」カテゴリの記事

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